2025年6月26日
新聞各紙に「あす判決」の記事が出る
新聞各社は裁判の判決結果が注目される場合には、判決日前日の朝刊で「あす判決」といった見出しで社会面に予告記事を出します。この日の朝、新聞各紙が自宅に届くのを待って、いのちのとりで裁判に関する予告記事をチェック。中日、朝日、毎日、日経にはしっかり「あす最高裁判決」という趣旨の記事が出ていました。読売新聞も27日朝刊に「きょう最高裁判決」という趣旨の記事をしっかり出していました。判決が実際に出た後、関連記事がどのくらいの量で新聞各紙に出るのか。ここが非常に気になるポイントです。
2025年6月25日
名古屋市中区栄の三越デパート前で街頭宣伝活動
いのちのとりで裁判の愛知県の支援団体は毎月25日に三越デパート前で街頭宣伝活動を展開しています。裁判に関心を持ってもらおうとチラシを配り、私や榑松佐一さんらがマイクを握ってスピーチするのです。「25日」にこだわるのは憲法25条が生存権の条文だからです。6月27日の最高裁判決を控えていたので、我々の訴えもいつも以上に迫力があったように思います。
2025年6月21日「ナゴヤプレス」創刊に向けた打ち合わせ会議に参加
東海地方の元新聞記者、現役記者、出版関係者などが、SNSを使ったミニコミ紙のような「ナゴヤプレス」を創刊しようとしています。創刊号(この言葉が適切なのか自信なし)のテーマは「戦争特集」。7月18日が原稿締め切り。私だけはとりあえず、いのちのとりで裁判の「余話」を書くことになりました。
会議で了承された理念は次の通りです。(こんなカッコイイ文章を起案したのはもちろん私ではないです)
「メディアに対する信頼が凋落して久しい。理想、理念を語らず、目の前の表面的な出来事の報道に終始していないか。しかし、我々はこの地球、この社会、この地域に生きている。逃れようのない現実を変えるには、データを共有し、議論を始めるしかないはずだ。私たちの多くは、この地域の新聞、テレビ、出版で働いてきた。現役または元現役の力で信頼に足る言論の場をつくりたい。名古屋発のささやかなウェブメディアを送り出す。」
2025年6月19日
東京で開いたミニ読書会の動画を公開
東京で最近開いたミニ読書会の様子をユーチューブ白井チャンネルの動画にまとめて公開しました。私が執筆中の「生存権を踏みにじった統計不正の物語」の原稿を読み上げてもらうのが「物価偽装ミニ読書会」。今回は、いのちのとりで裁判の最高裁判決を6月27日に控えているので、原稿の内容を「白井が広報したいポイント」にしました。音読役は東京の原告です。
物価偽装物語シリーズ51「東京での読書会=白井が広報したいポイント㊤」
物価偽装物語シリーズ52「東京での読書会=白井が広報したいポイント㊥」
物価偽装物語シリーズ53「東京での読書会=白井が広報したいポイント㊦」2025年6月16日
最高裁を包囲する「ヒューマンチェーン」に参加
原発関連の裁判で2022年6月17日に最高裁が出した判決は、原発事故の責任追及をしている市民団体には「ウルトラ不当判決」。それまでは高裁でも国の責任を認める判決があったが、この最高裁判決は国の責任を否定。それ以降は、行政側の勝訴が続くことになった。そのため、昨年、今年と6月中旬に「ヒューマンチェーン」活動が展開されることになった。
今年の6月16日は全国から約1150人が参加。「原発事故は国の責任」「不当判決ただせ」などと最高裁に向かって皆で叫びました。私も同様に叫びつつ、スマホを使ってユーチューブ白井康彦チャンネルでライブ配信をしてみました。
2025年6月14日
愛知の衆院議員の国政報告会に参加
「物価偽装・いのちのとりで裁判問題」に詳しい衆院議員の国政報告会に参加しました。都議選や参院選が近いので、議員のスピーチでは選挙関連の話題が多かったです。参加者が意見を述べる時間帯で私は挙手。マイクを握らせてもらって、いのちのとりで裁判の現状を説明しました。6月27日の最高裁判決でも我々側の勝訴の確率が高いという見方を伝えました。
最高裁で勝訴した後がどうなるかは見通しづらいです。この衆院議員は、公害裁判で行政側が負けた後、行政側の対応が鈍かった事例を説明しました。私も「最高裁で勝っても後がうまくいかないかもしれない」と心配です。
2025年6月11日
前橋地裁の勝訴判決も法廷で見届ける
前橋地裁を訪問。判決の様子を見届けました。予想通りの勝訴で安堵しました。いのちのとりで裁判の地裁の闘いは終わりました。20勝11敗です。最初の9件は1勝8敗。その後の22件は19勝3敗です。原告側が勝ちにくい行政訴訟としては歴史的な快進撃だと思います。高裁は現在、7勝5敗。今年に限れば6勝2敗の好成績です。私は、この裁判の地裁・高裁の判決日には必ず裁判所を訪問して判決を見届けてきました。最近は相手方の代理人である訟務検事らも「負け慣れ」状態の感じです。6月27日の最高裁判決が我々の勝訴だったら、行政側はすみやかにギブアップして①謝罪②事実経過の検証③後処理策の策定④再発防止体制の構築ーという「重大な不祥事をしでかしたときの対応プロセス」に入ってほしいです。
2025年6月10日
原稿依頼が相次ぐものの収入増にはならず
「いのちのとりで裁判」で6月27日に最高裁判決が出るため、それに関連する原稿依頼が次々に舞い込んでいます。ただ、いずれも経済基盤が弱体な組織からの依頼。報酬はゼロかわずかです。私個人の経済基盤は弱くないので、超多忙状態でなければ依頼はOKできます。私だけの話ではありません。いのちのとりで裁判の原告側弁護士らも充分な報酬は得られていません。国・自治体相手に勝訴しまくっている我々の裁判闘争を「資金難」という側面から考えていただくのも面白いかも。
2025年6月7日
愛知選出衆院議員の国政報告会に参加
職団戦の会場から電車・タクシーを乗り継いで国政報告会の会場に急行。こちらの議員も我々サイド。最高裁で原告が勝訴した後の展開について意見交換しました。
2025年6月7日
将棋の職域団体対抗戦に選手として出場
半年1回の中部の職団戦。社員だけでなく社員OBも参加できる緩い決まり。1チーム5人の総当たり制。今回は中日新聞社はBクラス。初戦、2戦目とも5対零の圧勝。しかし、3戦目は2対3で惜敗。アマ強豪である私と杉野記者の2人は予想通り3戦全勝でしたが、「残り1勝」が簡単ではありません。特筆すべきは文化部記者の「2戦連続の二歩勝ち(反則勝ち)」。これはかなり希少価値がある「怪記録」です。
2025年6月6日
東京選出衆院議員の国政報告会に参加
都議選や参院選が近いので、主役の衆院議員の報告だけでなく、都議や参院議員の熱の籠った挨拶もありました。この衆院議員は、いのちのとりで裁判への理解が深い。私が客席の最前列に座っていたので、「最高裁判決が近くある」「原告勝訴なら霞が関・永田町に衝撃が走る」などと解説してくれました。原告勝訴のときでも、石破政権が速やかに後処理に向かうかは不透明。「そういう場合は国会で追及してほしい」と、私はマイクを握って公開陳情。前向きな答弁がありました。
2026年6月5日
いのちのとりで裁判の愛知の支援団体の役員会に出席
正式には「生活保護基準引き下げ反対愛知連絡会」。2014年に提訴したので、役員会は90回目。「長く苦しい裁判闘争」であることを実感します。
司会進行役は、連絡会事務局長の榑松佐一さん(元愛労連議長)。裁判の経過説明の後、6月27日の最高裁判決の関係のスケジュールを確認しました。記者会見とか国会内集会とか。議員会館前や厚労省前などでの街頭宣伝もありそう。
当日からの行動予定は、我々の勝訴を前提にしたものです。厚労省要請とか国会議員要請とかいろいろ。マスコミへの丁寧な説明や国会議員へのロビー活動が極めて重要です。
2013年生活扶助基準改定は統計不正の産物ですが、当時の生活保護利用者のほとんどは「統計不正の被害者」とは気がついていません。「統計不正を実行した厚労省=加害者、当時の生活保護利用者=被害者」という構図を早く世間に周知させたい。ここがなかなかはかどりません。12年間苦闘し続けています。
2025年6月4日
出版業界の関係者と電話で協議
出版社の編集者、フリーライターと個別に電話で協議しました。私が蓄積してきた「物価偽装・いのちのとりで裁判問題」についての知識をどうやって活字にしていくのか。そのための意見交換です。私にとってはいい方向に話がまとまりつつあります。
2025年6月3日
単行本「ルポ司法崩壊」(地平社)を読み進める
フリージャーナリストの後藤秀典さんが著者。前日、津地裁の前裁判長の竹内さんが5月に発行されたばかりのこの本の話をされたので、私は早速購入。3日の早朝から読み進めました。行政訴訟で行政寄りの姿勢が目立つ最高裁を強烈に批判した内容です。
題材として詳しく紹介されているのは原発関連の訴訟の話。国策には従順で市民には冷酷な司法エリートの実態を暴露しており、いのちのとりで裁判という国策訴訟に没頭している私にも「極めて勉強になる」本です。
2025年6月2日
元裁判官が国を提訴した裁判を名古屋地裁で傍聴
名古屋地裁で「地域手当格差をなくし裁判官の良心を取り戻す訴訟」が展開されており、この日は3回目の口頭弁論がありました。
原告は今年3月末まで津地裁の裁判長だった竹内浩史さん。4月からは立命館大学法科大学院教授を務め、最近では名古屋市で弁護士としても活動しています。竹内さんは、現役裁判官だったときに国を提訴しました。超異例の行動で、司法の世界では大きな話題になりました。
口頭弁論の後の報告集会が面白かったです。竹内さんは「裁判官でなくなったので伸び伸び話せる」といった趣旨の発言をして、実際に「裁判官の世界の面白い話」を連発しました。竹内さんは12年前までは行政を監視するオンブズマン活動を展開されていました。本格化しつつある竹内さんの「裁判所オンブズマン活動」に今後も注目していこうと思います。
2025年6月1日
埼玉県の原告が主催する学習会に参加
いのちのとりで裁判の埼玉県の原告男性がJR大宮駅近くの会場で3カ月ごとに学習会を開いています。私は毎回参加して主要な説明役の1人になっています。第1号の最高裁判決が6月27日にあるので、6月1日の学習会の参加者は通常よりかなり多くなるかも、と期待したのですが、空振りでした。「いつものメンバー」による「濃い作戦会議」みたいな集まりになりました。
参加者の話し合いが一番盛り上がったのは「最高裁で我々が勝った場合に政権側がどう対応するのか」という予測の話です。行政側が負ける場合は、2013年生活6基準改定が「生活保護法違反」とされるでしょう。「基準改定の根拠にされた物価指数の計算がおかしいからだ」という論理になるはず。判決文には分かりやすい表現は出てこないと予想しますが、実質的には当時の生活保護利用者は「統計不正の被害者」ということになるでしょう。
この学習会の参加者らの意見は「加害者である厚労省が真摯に謝罪すべきだ」と一致しましたが、「自民党に具合が悪い話なので、素直には謝罪しないのではないか」という見方をする人も多かったです。
2025年5月29日
埼玉の原告が実施する学習会の案内番組を収録
いのちのとりで裁判は、厚労省が実行した統計不正が理由で行政敗訴ラッシュになっています。統計不正を裁判闘争で暴いた画期的な裁判となっていますが、「統計の話は難しくて分からない」と敬遠する人が多く、「物価偽装」「2分の1処理」という統計不正の悪質さが世間にほとんど周知されていません。そういった現状を打開する作戦の一つとして埼玉県の原告男性が3カ月ごとにJR大宮駅近くの会場で我々の裁判の学習会を実施しています。私は全面的に協力して、参加者に丁寧に統計不正のカラクリを説明しています。
今度の日曜日、6月1日にもこの学習会があり、「今なら参加者が多くなるかも」と期待が持てるので、白井康彦チャンネル「物価偽装物語シリーズ」でこの学習会の案内番組を急遽作りました。原告・支援者・マスコミ関係者など大歓迎です。詳しくは動画を御覧ください。 物価偽装物語シリーズ㊿「6月1日にJR大宮駅近くで学習会」
2025年5月28日
いのちのとりで裁判の報道ぶりについて新聞各紙チェック
いのちのとりで裁判は、社会保障の重要な基準の一つが取り消されるかどうかの争いである上に行政側の負けが込んでいるので、マスコミが大々的に報道してもいいはずです。ところが、統計絡みの話で分かりにくいので、マスコミ報道はこれまでは不活発でした。5月27日に最高裁で弁論が開かれて最高裁判決が6月27日と決まったのが契機になって、今後は報道が活発化するかもしれません。そこで、5月28日の新聞各紙の朝刊が我々の裁判をどのように報道したかをチェックしました。
まずは、私が自宅で購読している中日、朝日、毎日、読売、日経、赤旗に目を通しました。中日と朝日は第2社会面のトップで目立つ扱い。毎日は第3社会面トップで目立つ扱い。読売は第3社会面トップの4段見出し記事。日経は第2社会面の3段見出し記事。赤旗は社会面トップ。東京新聞の扱いも調べたら、社会面トップで大きく報道されていたので安心しました。最高裁で弁論が開かれただけでこうした目立つ報道ぶりなので、最高裁で我々が勝訴した場合はかなり大きく報道される可能性が強まってきました。
ただし、厚労省が生活保護基準改定の際に実行した統計不正をしっかり紹介している記事は見当たらず、マスコミ各社の今後の課題と言えます。
2025年5月28日
白井康彦チャンネルの動画を支援者と一緒に収録
27日の深夜に名古屋に帰り、28日は朝から各方面に電話するなど活動。午後は愛労連などが入る労働会館で、ユーチューブ白井康彦チャンネル「物価偽装物語シリーズ」の動画の収録作業をしました。裁判の支援者に私が書いた原稿を読み上げてもらって感想を話していただく「ミニ読書会」です。
まず、消費者法ニュース2025年4月号に掲載された「いのちのとりで裁判の『後処理』に向けた準備も急ごう」という記事を読み上げてもらいました。年4回発行の専門誌。私の連載「物価偽装をただす」の23回目です。
いのちのとりで裁判は、最高裁で勝訴できた場合でも原告側関係者にとってはそれで終わりではありません。厚労省による不祥事の後始末を政権にしっかり実行してもらえるよう働きかけねばなりません。ここで手を抜くと、後で悔いが残ります。そのことを私はずっと訴えています。 (2389)
物価偽装物語シリーズ㊽「最高裁勝訴の後処理をしっかり考えよう」 – YouTube
続いて、私が執筆中の「生存権を踏みにじった統計不正の物語」の原稿を読み上げてもらいました。いのちのとりで裁判でたまに出てくる「酷い不当判決」を分析した部分です。こうした判決を書く裁判官は「行政べったり」の雰囲気。「行政の裁量権をやたらに広くする」「厚労省による統計不正を『重大な過誤』ではないと強調する」「裁判で行政側が主張をころころ変えるのを容認する」といった傾向を説明しました。 物価偽装物語シリーズ㊾「いのちのとりで裁判での酷い不当判決の分析(物価偽装物語のミニ読書会)」
2025年5月27日最高裁周辺での支援活動や記者会見などに参加
最高裁での弁論は、いのちのとりで裁判でも「最高のひのき舞台」です。全国各地から原告、弁護士、支援者らが駆けつけました。正午ごろからは最高裁の前でマイクを使った街頭宣伝。私もマイクを握って最高裁判決の重みなどを語りました。最高裁前のこの活動には約200人が参加したようです。
その後、大阪訴訟の弁論を傍聴できなかった人たちが参議院議員会館前で街頭宣伝。各地の原告もマイクを握って、最高裁の名判決を期待していることなどをアピールしました。
15時半からは、参議院議員会館の講堂で報告集会。現場の参加者は300人を超え、107カ所からオンライン視聴があったそうです。私が集会に参加できたのは最後の30分ほどでしたが熱気ある雰囲気が印象的でした。
18時からは参議院議員会館の講堂で記者会見がありました。私はフリーライターでもあるので参加しました。とりあえず「裁判記事」を書くための材料をそろえる目的で質問した記者が多かったです。原告に思いを尋ねるとか、原告側が最高裁で勝訴したときの意義を弁護士に尋ねるとか。「原告側が勝訴したときの後の展開がどうなるか」といった質問もありました。ここは予測しづらいところです。社会保障の重要な基準が確定判決で取り消されるのは初めての事態なので前例はありません。政権の重苦しい課題になりそう。このあたりを考えて各社の記者も「事態の重大性」に気がつくようです。
この裁判で行政側が窮地に陥っているのは、厚労省がまとめた2013年生活扶助基準改定案が「物価偽装」「2分の1処理」というダブル統計不正の産物だったからです。厚労省の不祥事が根本原因なのです。今後はマスコミ各社の「不祥事追及記事」を期待しています。
各社の記者はこうした統計不正の内容をしっかりとは把握できていないようで、統計不正の内容については質問が出ない。私はたまりかね、記者会見の終了間際に統計不正の研究をしてきた弁護士に重大性の認識を尋ねました。物価偽装については愛知の渥美雅康弁護士、2分の1処理については埼玉の小林哲彦弁護士ががっちり説明してくれました。
2025年5月27日
最高裁第3小法廷で「いのちのとりで裁判」の弁論を傍聴
生活保護基準をめぐる我々の裁判はクライマックスが近づいています。29地裁で31の原告団・個人が提訴しました。このうち進行の早い大阪訴訟と愛知訴訟について、第3小法廷が弁論を開いたのです。宇賀克也裁判長が言い渡した判決日は6月27日です。原告側から見ると、大阪訴訟は地裁で勝って高裁で負け。愛知訴訟は地裁で負けて高裁で勝ち。最高裁判決は、両訴訟の勝ち負けを統一する形になります。
大阪訴訟の弁論は13時半から14時半。愛知訴訟の弁論は16時から17時。一般傍聴できる人数は30人ぐらい。私は愛知訴訟の弁論を傍聴できました。弁論は、原告側と行政側の双方に30分の持ち時間が与えられていました。原告側は当然ながら、大阪・愛知の弁論とも、30分の持ち時間をフルに使って「この裁判の集大成のアピール」をしました。原告本人が苦しい生活状況や生存権が大幅に縮小されてきたことへの思いなどを率直に陳述。弁護士らは、行政の裁量権、統計、行政側の主張の変遷などの論点ごとに担当者が熱弁を振るいました。
「政治や行政の横暴をストップできるのは司法。司法の役割を果たしてください」という趣旨の西山貞義弁護士(富山県弁護士会)のスピーチは迫力満点でした。私が「西山劇場」の現場にいるのは3回目。いつも「テレビドラマみたい」と感じています。愛知訴訟の弁論の締めくくりは、愛知弁護団長の内河恵一さん。86歳。「若いころに生活保護制度を利用できたので弁護士になって社会に貢献できた」といった趣旨の2分間。その場にいた全員が生存権の意味を噛みしめられるスピーチだったと思います。
大阪、愛知の弁論で行政側は担当者が最高裁段階での主張の文書を読み上げるだけでした。ともに12分か13分ぐらいで終了。私は「持ち時間をたっぷり残すと負けたときに悔いが残るのでは…」と感じました。将棋の大きな勝負では「持ち時間をたっぷり残しての負け」は恥ずべき行為です。
私が最高裁を訪問するのは4回目。法廷に入るのは初めて。最高裁は「奇岩城」という異名があります。岩石でできているような立派な外観。第3小法廷も荘重な雰囲気の空間。それにふさわしい名判決を期待しています。
2025年5月25日
「第5回杉本賞ソーネ子供将棋大会」で審判を務める
わっぱの会は毎年春にソーネホールで小学生を対象にして「子供将棋大会」を開いています。2025年で5回目。私は毎年、審判員を務めています。この日も約80人の小学生が参加して盛況。藤井7冠王の師匠である杉本8段が来場して挨拶したり表彰状を渡したりするインパクトが大きい感じです。杉本門下の奨励会(プロ棋士養成機関)会員らが指導将棋を指すのも素晴らしいです。私や天野元アマ名人などの審判員は、参加者の棋力の高さに感心していました。終了後に杉本8段と少し雑談。私が元新聞記者っぽく日本将棋連盟の会長人事(羽生会長の後任選び)についてストレートに質問しました。杉本8段の回答は伏せておきます。6月上旬に判明します。
2025年5月24日
「大曽根将棋倶楽部」で指導
「白井康彦」という名前は40年ぐらい前は「将棋の有名アマ強豪」としてかなり知られていたと思います。その後は、新聞記者の仕事が忙しいので「トーナメントアマ」としては引退状態でした。近年は密かに現役復帰。「再び有名アマ強豪になろう」と目論んでいます。毎月1回、第4土曜日の午前には「将棋の指導員」も務めています。名古屋市北区の大型集合住宅の中にある「ソーネホール」で開催されている「大曽根将棋倶楽部」。障害者福祉の「わっぱの会」が運営しています。この日も80代の高齢男性や小学生女子などと対局しました。このクラブの顧問は、藤井7冠王の師匠である杉本昌隆8段。指導員には元学生名人である私の他にも「元アマ名人の天野高志」というレジェンドがいます。
2025年5月23日
毎日新聞が厚労省批判の大型記者コラムを掲載
毎日新聞4面の大型記者コラム「記者の目」に我々の「いのちのとりで裁判」が紹介されました。筆者は、オピニオン編集部の遠藤拓さん。2013年当時は厚労省担当記者でした。2013年生活扶助基準改定行政処分が平均約6.5%という大幅切り下げだったので、全国各地でこの裁判が提起されました。
メイン見出しは「不可解な経緯 調査・検証を」。厚労省にかなり厳しい論調です。厚労省は自ら検証するのがふさわしくないほどの統計不正を実行して基準改定案を作りました。遠藤さんは、行政敗訴が相次いでいることや基準改定案の作成の際に厚労省が自民党や財務省から強い圧力を受けていた点を明確に指摘。「厚労省が疑念を打ち消したければ、厚労省による調査・検証が必要だ」とストレートに書いています。
このコラムに私が2013年当時に書いた記事が紹介されているので驚きました。厚労省幹部の反応ぶりの描写が生々しいです。「幹部たちは、記事がわずかに触れた厚労省の主張を私にこと細かに説明。執筆した記者をくさし、毎日新聞の対応を探ってきた。その過剰な反応の裏に、後ろめたさや焦りはなかったか」
厚労省は私や私が所属していた中日新聞生活部には、記事に関して何らクレームをつけてきませんでした。その裏で、記者クラブの記者には、私をくさす発言をしていたわけです。(どのようにくさしたのでしょうか?)
このコラムの結びは次の通り。「厚労省は今さらとは思わずに、自浄作用を発揮してほしい」。遠藤さんのこの願いが実現するかどうか、皆様も注目ください。
2025年5月21日
熊本訴訟は福岡高裁で逆転敗訴
いのちのとりで裁判は、しばらく勝ち続けると思っていたが、そんなに甘くはなかったです。福岡高裁の法廷で判決を聞いてびっくり。原告側の人たちのほとんどが勝訴を予想していました。名古屋までの帰りの新幹線で判決文をゆっくり読んで、気分が猛烈に落ち込みました。行政側の無茶な論理をほとんど認める。とにかく「行政べったり」。
2025年5月20日
三重控訴審を名古屋高裁で傍聴
いのちのとりで裁判の三重控訴審の第3回口頭弁論が名古屋高裁でありました。「三重の仲間を応援しよう」と、愛知の支援者が多数参加。裁判長は最後に『結審』を宣言しましたが、判決日については『追って連絡します』とあいまいにしました。行政側の訟務検事の言動からは「勝利への執念」があまり感じられませんでした。「負け慣れ」なのでしょうか?
2025年5月19日
赤旗に「いのちのとりで裁判」の大型インタビュー記事
3面トップ。かなり目立つ扱い。インタビュー対象は、福岡弁護団団長の高木健康弁護士。物価偽装のカラクリを深く研究してきた数少ない弁護士の1人です。物価偽装の酷さをしっかり強調。白井の名前まで挙げてもらった。「厚労省による『物価偽装』と言うほかありません」。何とも気持ちいいセリフ。弁護団の各地の弁護もこんな感じでアピールすべきだと思います。
2025年5月19日
2回目の読書会的ミニ集会
豊橋市で、元市議の高柳さん、高柳さんがサポートしている生活保護利用者、いのちのとりで裁判原告の澤村さん、白井でミニ集会を実施。今月8日に続く2回目の開催。「生存権を踏みにじった統計不正の物語」の原稿を読み上げてもらって意見交換。早速、ユーチューブ白井康彦チャンネル「物価偽装物語シリーズ」の動画にしました。
物価偽装物語シリーズ㊺「豊橋市で再び読書会①行政側は物価の論点では白旗」
物価偽装物語シリーズ㊻「豊橋市で再び読書会②『3年間で4.78%』は異常に大きい物価指数下落率」
物価偽装物語シリーズ㊼「豊橋市で再び読書会③テレビとパソコンの影響が異常に大きかった」
2025年5月18日
日経新聞朝刊の1面トップ記事に強く共感
見出しが「AIにあらがう将棋棋士」。プロ棋士たちのほとんどが将棋AIで研究する時代。「プロ棋士の個性がなくなりつつある」と懸念する人が多い。一方で、個性的な戦法を採用して頑張るプロ棋士もいる。サブ見出しは「人の創造力探る」。このあたりに白井は強く共感。AIの真似ばかりでは駄目。「人間力」を発揮せねば。名人戦第4局は永瀬9段が勝利。藤井名人の3連勝の後で、藤井名人に逆転勝ちする永瀬9段の精神力に敬服。
白井も将棋のアマ強豪。将棋AIに駒を落としてもらって(飛車香落ち)真剣に闘っています。見出しを見て「俺もAIにあらがっている」と思った次第。物価偽装の研究では、創造力を発揮しているつもりですが、理解されにくい話なのが悩みの種。物価指数の計算構造を理解しやすくするための「定跡書」のような長大な文書を執筆中です。
2025年5月17日
いのちのとりで裁判についてフリーライター3人と別々に電話で協議
私が裁判の進行状況を説明。どのように報道を展開していくか、それぞれ意見交換しました。フリーライター仲間なので、気軽に話せてありがたいです。新聞社やテレビ局の記者ともいろいろ意見交換したいのですが、白井が元中日新聞記者なので、遠慮している記者が多い感じ。物価偽装のカラクリについては、5時間でも6時間でも話したいので、気軽に声をかけてほしいです。
2025年5月16日
いのちのとりで裁判の記者説明会に参加
衆議院第2議員会館の会議室で原告側の全国弁護団が実施。マスコミ関係者の参加は約20人。オンライン参加も数人。最高裁での弁論を5月27日に控えているので、マスコミの注目度はかなりアップした感じ。新聞各社は、裁判所担当と厚労省担当の両方の記者が参加したのでは。白井はフリーライターとして参加しました。 説明役は、尾藤廣喜(京都)、小久保哲郎(大阪)、森弘典(愛知)、西山貞義(富山)、伊藤建(同)の5人の弁護士と「いのちのとりで裁判全国アクション」共同代表の稲葉剛さん。弁護士が裁判について説明。稲葉さんは「生活保護バッシング注意報」について説明。いのちのとりで裁判が終結した後は、生活保護利用者らに追加給付される可能性があり、それに反感を持って生活保護バッシングを展開する人たちが多くなるかもしれない。その懸念から、多くの団体の連名で注意報を発令しました。
この裁判で政権側が窮地に陥っているのは勝敗を見れば明らか。原告側から見て、通算で26勝15敗。現在は、地裁で7連勝中であり、高裁でも4連勝中。2013年生活扶助基準改定の行政処分の取り消しを求めた裁判。この行政処分が「統計不正の産物」なので、白井の感覚では「勝つのが当然」。裁判の進行状況や意義について弁護団は懇切丁寧に説明したが、弁護士からは「統計不正」という言葉が出てこない。そこで、最後の最後の場面で白井が「厚労省が実行した物価偽装などは、最悪の統計不正。弁護団の見解は?」と質問。弁護団からは同意の回答があった。
この裁判についてマスコミの取り組み状況は、白井の感覚ではかなり遅い。マスコミ各社の報道が活発になるのは、しばらく先になりそうです。
2025年5月9日
「山梨県が生活扶助基準の引き上げ要望へ」の報道にびっくり
山梨県の5月8日の定例知事会見で、生活扶助基準の引き上げを国に要望する方針だとアナウンスされました。「生活扶助基準が物価高に見合うようには引き上げられていない」というのが理由。生活保護利用者や貧困問題に取り組む運動団体が訴えているのと同じ論理なので、びっくりしました。
生活扶助は生活保護制度の日常生活費なので、生活扶助基準の引き上げは生存権の拡大とイコール。生存権は、2012年の生活保護バッシング報道の後は痛みつけられ続けてきたので、この山梨県の動きは注目すべきです。この知事会見は、ユーチューブ山梨チャンネルの「知事定例会見5月8日」で視聴できます。
2025年5月8日
豊橋市で執筆中の物語の読書会
愛知県豊橋市で、貧困問題に取り組む人たちの協力を得て、読書会のような会合が実施できました。元豊橋市議の高柳さん、高柳さんがサポートしている生活保護利用者、いのちのとりで裁判の原告の澤村さん、という顔ぶれ。
白井が執筆中の「生存権を踏みにじった統計不正の物語」の原稿を順番に読み上げ、感想も述べ合いました。それをユーチューブ白井康彦チャンネル「物価偽装物語シリーズ」の動画にもしました。約3時間の会合。参加者の皆さんにかなり理解してもらえたと思います。こうした「読書会的ミニ集会」を各地で実施できるよう、いろいろなMLで呼びかけるなど各方面にお願いしてみます。
(2351) 物価偽装物語シリーズ㊵「愛知県豊橋市で執筆中の物語の『読書会』②」 – YouTube
物価偽装物語シリーズ㊶「愛知県豊橋市で執筆中の物語の『読書会』③」
物価偽装物語シリーズ㊷「愛知県豊橋市で執筆中の物語の『読書会』④」
物価偽装物語シリーズ㊸「愛知県豊橋市で執筆中の物語の『読書会』⑤」
物価偽装物語シリーズ㊹「愛知県豊橋市で執筆中の物語の『読書会』⑥」2025年5月7日
フリーライター仲間作成のパワポを使った「50分授業」動画
「物価偽装のカラクリを学習しようとする人はずっと少ないままだ」。私のこんな嘆きを聞いたフリーライター仲間が助け舟。カラクリを分かりやすく説明するパワーポイントを作ってくれたのです。早速、それを使って「50分授業」のような動画を作って公開しました。報道関係の人たちに特に見てもらいたいです。
物価偽装物語シリーズ㊳「フリーライター仲間が作ってくれたパワポが教材。50分授業をぜひ聴講してください」2025年4月30日
「自作の統計魔術」を動画で公開
今回は、いのちのとりで裁判の首都圏原告男性のアパートで、その男性に文章を読み上げてもらって、物価偽装物語シリーズの動画にしました。統計魔術をやる側の心理なども考えることができますので、ご視聴ください。
(2323) 物価偽装物語シリーズ㊲「白井が創作した統計魔術ドラマを首都圏の原告が読み上げる」 – YouTube
2025年4月29日
名古屋市の「南区生健会」の祭りで講演
映画の鑑賞、落語や歌などのショーなどの合間に「物価偽装・いのちのとりで裁判問題」について20分ほど講演。白井も南区生健会の会員であり、たびたび、このテーマで講演しているので、反応は上々。月刊東海財界5月号の物価偽装記事のコピーを資料として付けたのも好評だった。
2025年4月29日
さいたま市で政治関連の集会に参加
集会のメインは、クロストーク「届けたい私たちの声」。参院議員の伊藤岳さん、貧困問題活動家の藤田孝典さん、大東文化大学特任教授の渡辺雅之さんらが活動状況を報告したり政治情勢を説明したりした後、会場参加者が「政治に届けたい声」をマイクで伝えた。
いのちのとりで裁判の首都圏の原告男性と白井にとっては、絶好の機会。裁判の進行状況や「裁判のあるべき終わり方」について熱弁を振るった。ここでも、東海財界記事のコピーを配ったのが効果的だった。
2025年4月28日
フリーライターと単行本づくりなど協議
私は「物価偽装・いのちのとりで裁判問題」に関する新たな単行本を出す計画も進めています。それに積極的に協力してくれているフリーライターとじっくり話し合いました。統計や裁判が絡む普通の人には分かりづらい内容なので、「どうやったら面白く読める本にできるか」をじっくり考えねばなりません。
2025年4月28日
「生活ニュースコモンズ」に我々の裁判の記事
ネットで発信されている「生活ニュースコモンズ」に「いのちのとりで裁判」の長い記事が出ているのを発見しました。 生活保護は「いのちのとりで」「土台下がればみな下がる」 5月の最高裁弁論に向け、590人が決起集会 | 生活ニュースコモンズ
この媒体には、これまでも生活保護についての記事が多く出ています。今後も、我々の裁判について手厚く報道していただけるとありがたいです。
2025年4月25日
出版社を訪問後、名古屋の中心繁華街「栄」で街頭宣伝
午前中に中部財界フォーラム社の事務所を訪問。同社が発行する「月刊東海財界」の2025年5月号を10冊購入しました。私が執筆した物価偽装問題の記事が4頁にわたって掲載されたほか、中日新聞社同期入社の川島博志さん(三重エフエム放送社長)のインタビュー記事も4頁にわたって掲載されています。
正午からは、名古屋市中区栄で、愛知の裁判支援団体の街頭宣伝活動に参加しました。私にもマイクが回ってきたので、いのちのとりで裁判でなぜ行政敗訴ラッシュが起きているのか、丁寧に説明しました。この街頭宣伝は毎月の25日に実施しています。生存権が憲法25条で明記されていることにちなんだものです。
2025年4月24日
いのちのとりで裁判の愛知の支援団体の会合に参加
支援団体の正式名称は「生活扶助基準引き下げ反対愛知連絡会」。提訴から11年にもなるので、同会の役員会は何と89回目。本格的な行政訴訟は「粘りと根性」が大切だと痛感しています。
この会合では、5月27日の最高裁弁論など今後の活動日程を確認。現状分析や今後の活動方針なども活発に議論しました。私は「『生存権を踏みにじった統計不正』が重大な不祥事なので、裁判で行政が負け続けている』と強調。「その割にマスコミ報道が不活発なので、国会議員への協力要請は簡単ではない」と説明しました。
統計絡みの事案なので、重大な不祥事であることをマスコミにしっかり理解してもらうのは難しい。この壁がなかなか崩せず、弱っています。
会合終了後すぐ、同じ会議室でユーチューブ白井康彦チャンネル「物価偽装物語シリーズ」の動画の収録作業。この日のゲストは、女性支援者の伊藤さん。うまい具合に編集できた感じです。
(2310) 物価偽装物語シリーズ㊱「語り部協力者の第2号は愛知の伊藤さん(女性支援者)」 – YouTube
2025年4月23日
「物価偽装物語シリーズ」新企画
動画作りの作業がストップしていましたが、とりあえず復旧しました。ユーチューブ白井康彦チャンネル「物価偽装物語シリーズ」の動画のトリミング作業をしている時に「パソコンが正常に作動しない」と困っていたのですが、実際は「保存」のボタンの押し忘れが原因でした。私のチョンボだったわけです。申し訳ありません。
このシリーズでは新企画にチャレンジします。私は、これまでの研究成果を分かりやすく「物語」にして世の中に広めようと四苦八苦しています。物語の素材の長い文章も執筆中です。文章の仮のタイトルは「生存権を踏みにじった統計不正の物語」。この文章を読み上げて動画にもしていく、という企画です。
長い文章の1章、1章を読み上げていく「語り部」を我々の裁判の原告や支援者にお願いしようと思い立ちました。2013年生活扶助基準改定案は信じられないほど酷い内容でした。しかし、その酷さは統計絡みの話なので、原告や支援者にも分かりづらい。そこで、原告や支援者に語り部をしていただいて、どれほど酷い話なのかをしっかり把握していただこうと思いました。
語り部の第1号は、愛知県の匿名原告男性に務めてもらいました。2013年改定案は「統計不正の産物」です。私流の比喩では「統計魔術」の産物です。重要な政策決定の際に魔術を使ってしまった場合は、カラクリが科学的に解明されてしまうと、後処理が非常に難しくなります。いのちのとりで裁判の行政側はその状態に陥っています。そういった話の最初の2章を「原告仮面」のスタイルで語ってもらいました。白井も「統計の魔術師」のスタイルで出演しています。
物価偽装物語シリーズ㉞「語り部協力者の第1号は愛知の『原告仮面』㊤」
物価偽装物語シリーズ㉟「語り部協力者の第1号は愛知の『原告仮面』㊦」
語り部の第2号、第3号、第4号……を務めてくれる原告や支援者を募集しますので、よろしくお願いします。動画収録のため私が各地を回れればいいな、と思っています。いろいろ意見交換もしたいので。
2025年4月20日ソフトウエア研究者の野呂昌満さんを囲む飲み会
3月末まで南山大学教授だった野呂昌満さんは音楽にも造詣が深く、さらに「選挙の研究者」として知る人ぞ知る?存在です。白井とは飲み仲間。今回は選挙関係の仲間8人が集まって選挙談義が盛り上がりました。野呂さんはしゃべる内容も文章も面白いです。
https://www.nanzan-u.ac.jp/nanzan_faculty/fot/ts/012329.html
2025年4月19日
「ナゴヤプレス」打ち合わせ会議
名古屋市の出版社「風媒社」に名古屋地区在住の出版関係者や記者OB、現役記者の計6人が参集。ジャーナリズムで長年働いてきたオールド人間が質の高い情報を組織的に発信していく構想がほぼ固まった。SNSを利用した「ナゴヤプレス」。秋口に第1号を出す考えだ。
2025年4月19日
「勝って当然」だからニュース価値がダウン?
朝起きて購読している新聞各紙をチェックした。いのちのとりで裁判の広島高裁勝訴判決の記事は『赤旗』が社会面でそれなりの扱いをしていたが、他は載っていないか、載っていても「短信」扱い。「原告勝訴が当然」の状態なのでニュース価値がダウンした格好だ。
行政側から考えると、稀有な「行政敗訴ラッシュ」。ひどい行政運営をしたツケが回ったという構図だ。日本全国にマスコミの記者は多い。誰かが「こんなに行政が負けているのはなぜか」という視点で調査を始めれば特ダネが連発できそう。その気になった記者さんがおられたら、私に連絡していただければ幸いです。じっくり分かりやすく説明させていただきます。
2025年4月18日
広島高裁も勝訴
本日の広島高裁。大きな行政訴訟の時の原告側の判決日の行動と形はほぼ同じでした。しかし、原告側の人々の気持ちのあり方は通常の行政訴訟とはまるで違いました。「勝訴の確率がかなり高い」と原告側関係者のほとんどが感じていたのです。
いのちのとりで裁判は、この日の原告側勝訴で原告側から見て地裁・高裁の合計で26勝15敗となりました。昨年まではさえなかった高裁でも7勝4敗にこぎ着けました。今年に入ってからの高裁判決は6勝1敗で直近は4連勝です。地裁は通算で19勝11敗であり、直近は7連勝中。私特有の「将棋指し感覚」では「もう投了してください」です。最高裁判決を待たずに石破政権は「重大な不祥事を起こしたときの対応パターン」に移行すべきです。

その後の報告集会の参加者は50~70人。原告団・弁護団からは「勝てると思ってはいたけど判決を聞いて安心した」との感想が多かったです。私もマイクを握って発言する機会がありました。「マスコミや国会議員に事実経過を説明していくのが大変」と実感を込めて説明・「マスコミにしっかり書いてもらえるよう発信を工夫していかねば」と呼びかけました。この「白井康彦オフィシャル」サイトやYouTubeの白井康彦チャンネルをアピールさせてもらいました。
2025年4月17日
明日は広島高裁で傍聴
明日4月18日はいのちのとりで裁判の広島高裁判決があり、傍聴に行きます。判決日には各地の裁判所に必ず行っているので、明日もここで報告します。
2025年4月16日
物価偽装の研究を始めたきっかけ
2013年度政府予算案の厚生労働省文書の中に生活扶助基準改定の根拠となった物価指数「生活扶助相当CPI」の説明がありました。2008~11年の生活扶助相当CPIの下落率が「4・78%」だと厚労省は説明。私はこの数字を見たとたんに「こんなに下落率が大きかったはずがない」と直感し「何かカラクリがあるのではないか」と疑って物価偽装の研究を始めたのです。